ペットさんたちが健康に過ごせるように、責任を持って育てましょう。
ワクチン接種(予防プログラム)
ワンちゃんのワクチン
狂犬病ワクチン:
生後3ヶ月で接種、その後毎年4月に接種(法定ワクチン)してください。動物病院で健康チェックをして、注射をしてください。
ワンちゃんの登録や狂犬病ワクチンの済票の手続きは、タカサクのすぐ隣にある世田谷区役所第2庁舎内の世田谷保健所で簡単に行えます。
犬5種混合ワクチン(犬ジステンパー、犬アデノウイルス2型感染症、犬伝染性肝炎、犬パラインフルエンザ、犬パルボウイルス感染症):
2ヶ月齢から接種。ワンちゃんの初回ワクチンです。
犬8種混合ワクチン(犬ジステンパー、犬アデノウイルス2型感染症、犬伝染性肝炎、犬パラインフルエンザ、犬パルボウイルス感染症、犬コロナウイルス感染症、犬レプトスピラ病(黄疸出血型とカニコーラ型):
初回ワクチン(5種混合ワクチン)以降、4ヶ月齢まで、3ー4週間隔で接種する。14週齢以上の場合も、2回接種してください。その後、動物病院で健康チェックをして、年一回のワクチン接種を行ってください。
ネコちゃんのワクチン
猫3種混合ワクチン(ヘルペスウイルスによる猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症):
生後2ヶ月齢から4ヶ月齢まで、3ー4週間隔で2回接種する。12週齢の場合も2回接種。その後、1年に一回、ワクチン接種を行ってください。
猫白血病ワクチン(FeLV):
外に出る猫で、FeLV抗原陰性の場合、三種混合ワクチンと同じように2回接種します。必ず、動物病院でFeLV抗原、FIV抗体検査を行ってください。(検査後、外に出たり、新しくネコちゃんをお家に入れなければ、一生に一度の検査で、OKです)。
猫免疫不全ウイルス感染症不活化ワクチン(FIV):
8週齢以上の外に出るネコちゃんやFIV陽性の同居のネコちゃんと一緒に生活している場合、このワクチンを接種します。2ー3週間隔で3回、その後、免疫を維持する目的で、一年に一回注射をします。
フェレットのワクチン
フェレットのワクチン(ジステンパー):
4ヶ月齢までに2回接種します。
フィラリア予防
フィラリアの予防:
毎月1回の予防薬を飲んでいただくことで、100%防げる病気です。
周りにお住まいのワンちゃんたちもフィラリアの予防をしていることが、その地域の全体の予防になりますので、ご近所のワンちゃんも必ず、フィラリア予防薬を飲んでいただくようにしましょう。
毎年フィラリアのシーズン前(蚊が発生する前)に、短時間の血液検査で、フィラリア成虫の抗原を調べることができます。
必要であれば、ミクロフィラリア(フィラリアの子虫)の検査も行います。
ミクロフィラリア予防期間:
通年、または、3月から11月までです。
毎年、新しいフィラリア予防薬が各社から発売されています。
タカサクラガーヤ動物病院(東京都世田谷区世田谷)では、現在、ワンちゃんにとってベストと思われるフィラリア予防薬を選んでいますが、何か特にご希望がおありでしたらお伝えください。新製品の情報は、お気軽にお尋ねください。
すでに、フィラリアに感染している場合は、動物病院でフィラリア成虫の駆虫処置をします。
フィラリア成虫がいなくなったことを確認後、フィラリア予防薬をスタートしてください。
フィラリア成虫の駆虫処置に関しては、タカサクラガーヤ動物病院(世田谷区世田谷)へご相談ください。
ノミ予防
ノミは大変小さいので、数が少ない場合は、動物の被毛の中にピョンピョン跳ぶノミの成虫を見つけることは困難です。
また、ノミの卵、幼虫、さなぎなども環境中で一般には確認できません。
ワンちゃんやネコちゃんといっしょに生活されているご家庭では、ノミにとってすばらしい住宅環境のため、一年中、ノミが寄生と繁殖を繰り返しています。
ノミ対策で環境中のノミをなんらかの化学物質で駆除することは不可能に近いものでした。
ノミの駆除は、フロントライン・プラスというスポットオンタイプの外用薬で、安全・確実に効果をあげるすばらしい製品があります。
ワンちゃんもネコちゃんも、背中に液体をたらすだけで一ヶ月もの間、ピョンピョン跳ぶノミの成虫もノミの卵も駆除することができます。
ワンちゃんでは、チュアブルタイプ(食べるタイプ)のノミ予防薬が人気です。
ネクスガード(または、ネクスガード・スペクトラ)という製品です。特徴は、嗜好性の高いソフトチュアブルの経口剤で、投与後30分でノミの駆除を始めます。
8時間以内にノミを駆除し、ノミが卵を産む前に駆除します。一か月間効果を維持し、シャンプーの影響を受けないすばらしいものです。
なお、ネクスガード・スペクトラは、フィラリア(犬糸状虫)予防と消化管内寄生虫駆除の効果が追加されたオールインワン製品です。
ネコちゃんでは、ノミ予防だけでなく、消化管内寄生虫(条虫、回虫、鈎虫)の駆除や犬糸状虫予防までできるブロードラインというスポットオンタイプの外用薬もありますので、検討してください。
歯石除去
第一段階:
ペットのお口の中を見てあげたことがありますか?ちょっと、見てあげて下さい。歯が、黄色になっていたり、歯肉の部分が赤くなっていたりしていませんか。口臭はいかがでしょうか?
ご家族以外の方に、におっていただいた方がよく分かります。
何か異常かなと感じられたら、できるだけ早く当院へご相談下さい。口の中をチェックし、問題がないことを確認してください。歯磨きの方法もしっかり指導してもらいましょう。
第二段階:
ご家庭で、毎日、歯磨きを行ってあげてください。ただし、歯石が付いた状態で歯磨きをしてもあまり効果がありません。
第三段階:
歯石を含めた口の中の定期的な検査を最低1年に一回行ってあげて下さい。そして、中年(7~8歳)以降では6ヶ月に1回のチェックが必要です。必要ならば、動物病院で歯石除去を行いましょう。
歯石除去に関しては、一般に分かりにくいことが多いので、ポピュラーなご質問にお答えします。
歯石の付き方や、歯肉の病気の病気の状態などによりますが、普通、身体一般検査料、血液検査料、尿検査料、心電図・血圧検査料、必要であれば、X線(レントゲン)検査、静脈留置料、イソフルレンガス麻酔料、麻酔モニター料、歯石除去処置料などで見積が作られます。
それぞれの料金は、まちまちですから事前に来院していただいて確認下さい。
ハイ。全身麻酔は100%必要です。
人と同じように「大きくお口を開けて」というと、15分間くらいお口の中に手を入れてもそのまま開けておいてくれるペットがいれば、全身麻酔は必要ないかもしれません。
全身麻酔をかけることによって、歯石を取る時、痛みなどをまったくかけない状態にしストレスをかけないで行うことができます。
歯石を取るスタッフも歯を一本一本しっかり確かめながら、治療することができます。歯石を除去した後は、歯の表面を研磨剤で磨くポリッシングをしっかりしてあげます。
安全に全身麻酔するためには、麻酔前に、全身の検査が必要です。タカサクラガーヤ動物病院では、詳しい身体一般検査、血液検査(血球数検査、白血球鑑別検査、血液電解質検査、尿検査、心電図検査、血圧検査などを行って、全身の状態を確認して、安全な麻酔が実施できるようにしています。
歯や歯肉の病気により痛みが起こり、食事が上手くできないようになることもありますし、歯石の蓄積によって、口の中のばい菌が体中を駆け巡りやすくなり、心臓病や腎臓の病気を引きを起こすことが考えられます。
正しい食事指導
基本は、良質のドライフードと水です。
それでは、どんなドライフードが良いのでしょうか?
しっかり長期的に研究されて、問題がないことを証明されたものが一番です。現在、市販のドライフードの中でも、いわゆる有名ブランドの食事は、アメリカでの長年の研究によって発展してきました。そして、その歴史ある製造過程で、犬ちゃんや猫ちゃんの栄養学が進歩してきました。ですから、現在市販されている有名ブランドの食事は、栄養学的にはほぼ完璧な食べ物となっています。
ドライタイプ、セミウェットタイプ、缶詰などのいろいろな製品がありますが、しっかりした製品であれば、特に問題はありません。保存、簡便、しつけなどに適したものとして、ドライタイプの製品をお勧めします。
各種サプリメントはどうでしょうか?
基本的には、ブランド製品のドライフードと水以外の食事に、サプリメントは必要ありません。ただし、動物病院では、病気に関連してある成分を強化したいとか、いままで通りの食事で栄養補助食品とか補助薬を与えたい場合、サプリメントというものを使います。
処方食
積極的に、食事によって病気の予防をしたり、病気の治療のためにあげる食事があります。これが「処方食」と呼ばれるものです。必ず、動物病院の指導に従って、処方食を食べさせてあげてください。そして、定期的に健康をチェックして、その処方食が正しい食事だということを常に確認してください。
たとえば、ヒルズ・コルゲート(株)からは、いろいろな処方食が売り出されています。処方食は、薬と同じように考えていただく必要がありますから、ご購入は是非、動物病院でペットの健康チェックを定期的に行いながら、その処方食が本当に必要なのかどうかしっかり調べてあげてください。
処方食も普通食と同じように各社からドライフード、缶詰などの形で発売されています。それぞれの処方食の大きな違いは、その食事に対する嗜好性です。ある処方食を食べてもらえない場合は、他社の製品を試すことができます。処方食を食べてもらうためにも、普段から正しい食事(良質のドライフードと水)をされておられることが重要です。
ワンちゃんの躾(しつけ)
タカサクラガーヤ動物病院(世田谷区世田谷)では、ワンちゃんの問題行動や躾(しつけ)についてのご相談を受け付けています。ご家族の中だけで悩まないで、是非、ご相談ください。
ワンちゃんのしつけに関しては、いろいろな専門家やトレーナーの方々によって、さまざまな方法が推奨されていますが、タカサクラガーヤ動物病院ではワンちゃんの気持ちをできるだけ理解してあげる方法がベストと考えています。
タカサクラガーヤ動物病院の躾(しつけ)に関する推薦図書
- 「イヌの行動問題としつけ - エソロジーと行動科学の視点から」 (2003)
イアン・ダンバー著
尾崎敬承、時田光明、橋根理恵訳
レッドハート(株)、ISBN4-902017-02-4 - 「ザ・カルチャークラッシュ - ヒト文化とイヌ文化の衝突」 (2004)
ジーン・ドナルドソン著
水越美奈監修、橋根理恵訳
レッドハート(株)、ISBN4-902017-07-5 - 「ほめてしつける犬の飼い方」 (2001)
テリー・ライアン、加藤元共著・訳
池田書店 ISBN4-262-13115-7 - 「子イヌを飼う前に」 (2003)
イアン・ダンバー著
柿沼美紀、橋根理恵訳
レッド・ハート(株)、ISBN4-902017-03-2 - 「子イヌを飼ったあとに」 (2003)
イアン・ダンバー著
柿沼美紀、橋根理恵訳
レッド・ハート(株)、ISBN4-902017-04-0