「人と動物との絆」連絡帳 
No. 61
〜〜「けいれん、失神、震え」編〜〜

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7 
(世田谷区役所第二庁舎の南)


電話: 03−5451−5188


全身の痙攣(けいれん)、失神、震えがある場合、生命に関わる病気に関連していることがあります。注意してください。 

痙攣や失神の発作が終われば、すべてが正常に見えるものでは、大脳の病気、ブドウ糖、カルシュウムの不足が疑われます。てんかんは、大脳におこる放電のような電気的な嵐や一時的な異常により、全身の痙攣や脱力をおこすものです。低血糖症では大脳がうまく働かないために、また、カルシュウムが不足することで筋肉の動きが異常になり痙攣や失神が起こることもあります。詳しい検査をして、不足している成分があれば、それを補ってあげることができます。また、全身の検査をして異常が見つからなければ、てんかんの可能性が高いということになります。4−6週間に一回以上の頻度で、けいれんが起こるようであれば、抗てんかん薬をスタートされることをお勧めします。
  
痙攣や失神の発作と他の症状をともなうものでは、脳、心臓、腎臓、肝臓、血管、電解質、ホルモンの異常などの病気が疑われます。何らかの原因で脳の構造に変化が起こり、脳の働きがくるうことによるものと、脳以外のところの異常で、脳の働きをくるわせる毒素などがふえることにより痙攣や失神の発作を起こすことがあります。

脳の中にはれものや癌(がん)できたり、血管の一部がつまったり、脳の一部がいろいろな原因で圧迫される、脳に出血やはれがおこる、大脳にバイ菌、ウイルス、カビの類が入り脳にただれ(炎症)をおこすこと、遺伝病により異常な物質が蓄積することなどにより痙攣や失神の発作が起こります。心臓病のために一時的に脳への血流が不足し、脳で必要な酸素が足らなくなることや、腎臓や肝臓の重い病気で、血液の中に脳の働きをくるわせる毒素が増えたり、すい臓などの腫瘍で血糖値が低くなるために起こることもあります。いろいろな中毒物質によって脳の働きがくるうこともあります。

痙攣(けいれん)や失神の発作はないが、震え、こわばり、脱力などの症状があるものでは、小脳の病気、寒冷、発熱、痛み、カリウムやカルシュウムの過剰や不足などが疑われます。

元気、食欲、便や尿がいつもと変わりがない場合は、今すぐに命にかかわる状態ではありません。しかし、命にかかわる病気もありえますから、何かいつもと違うというときは、できるだけ早くご相談ください。 


「人と動物との絆」連絡帳のバックナンバー
  (犬(ワン)ちゃんや猫(ネコ)ちゃんの
   健康や病気のことについてのお話


海外の話題から「世界のニュースあれこれ」
    
(「人と動物との絆」のホームページ

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7
                  
電話: 03−5451−5188


獣医師のツイート @sanbutaro