「人と動物との絆」連絡帳  
No. 58
〜〜「姿勢の異常」編〜〜

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7 
(世田谷区役所第二庁舎の南)


電話: 03−5451−5188


歩き方がおかしい、腰が抜けてうまく歩けない、立てない、動けないなど姿勢や歩き方の異常はありませんか?ただ歩き方がおかしいという場合は、生命にかかわることはないと思います。しかし、腰が抜けてうまく歩けない、立てないという場合は、ただちに手術が必要になることが多い緊急事態です。「姿勢の異常」は3つに分けることができます。

1) 頭やくびが傾き、その方向に倒れる」場合は、耳の奥の中耳、内耳、前庭、前庭神経の病気が疑われます。
2) 意識がおかしい 頭がおかしいけいれん発作がおこる」場合は、脳の病気が疑われます。
3) 上記の二つに当てはまらないものでは、いろいろな症状を示し、意識や頭の異常はまちまちですが、しばしば元気食欲がなくなることがあります。生まれつきの病気や痛みなどが原因のこともあります。

「歩き方の異常」も病気の部分によってある程度グループに分けることができます。

a) 「前肢の片方だけがおかしい、後肢は正常」 または、「後肢片方だけがおかしく前肢は正常」の場合は、おかしい方の前肢の骨、筋肉、靱帯(じんたい)、神経、関節の問題が疑われます。

b) 「両前肢がおかしく後肢は正常」、この場合は両前肢の病気が疑われます。病気の部分は手の先、指、手首、ひじ、上腕、肩、そしてそれらの関節まちまちなどです。「両後肢がおかしく、前肢は正常」の場合は、両後肢の病気が疑われます。足の先、足首、ひざ、ふともも、骨盤、そしてそれらの関節の異常などです。

c) 「片側の前後肢が共におかしい」場合は、大脳、中脳、小脳、前庭などに異常がある疑いがあります。大脳や中脳の病気では、「意識、行動の異常やてんかん様のけいれん発作」などを伴います。一方、小脳や前庭というところの病気では「意識、行動の異常やてんかん様のけいれん発作」が見られません。

d) 「歩き方の異常で、四肢ともにおかしい」場合は、 小脳、前庭、中耳、内耳の病気、関節、筋肉、神経などの自己免疫疾患、前立腺、肛門周囲、脊椎の病気、その他の内臓の痛み、血栓を伴う病気などが疑われます。

e) 「腰がふらつく、抜ける」場合、 胸より後ろの脊髄に病気があることが疑われます。椎間板の異常や椎間板の中にある核が飛び出しで脊髄を圧迫したりする椎間板ヘルニアなどを含みます。

f) 「四肢共に立てない、動けない」場合、この異常は緊急事態です。頭に続く頚(首)の一番初めの骨(第一頚椎)からそして首、第二胸椎までの脊椎や脊髄に病気があることが疑われます。

姿勢や歩き方の異常では、まず全身の診察とくわしい神経についての検査が必要です。必要に応じて血液のルーチン検査、X線検査、バイオプシー(生きた組織のごく一部分を取り検査すること)や外部検査機関でCTMRI検査をすることもあります。

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