「人と動物との絆」連絡帳 
No. 54
〜〜「鼻」編〜〜

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7 
(世田谷区役所第二庁舎の南)


電話: 03−5451−5188


  一緒に生活している犬(イヌ)ちゃんで、「くしゃみ、鼻汁、いびき、鼻を鳴らす」などの症状がありませんか。 症状に応じて三つに分類して、その原因を見てみましょう。

  まず第一番目は、「元気食欲あり。くしゃみ、いびき、たんを切るような咳(せき)をする」。短頭種と呼ばれるワンちゃんたち、たとえば、パグ、シーズー、ボストンテリア、チン、ブルドッグなど、または、 その他の小型犬(ポメラニアン、マルチーズ、ヨーキー、パピヨン、キャバリヤなど)でよく見られる病気です。鼻の穴が生まれつき狭すぎたり、のどの奥の軟口蓋(なんこうがい)と呼ばれる部分の異常によりこのような症状がでることがあります。その他このような症状を示す病気として、バイ菌、マイコプラズマ、ウイルス、アレルギー、鼻の中に入った小さい異物などが原因でおこる鼻やのどのただれ(炎症)や扁桃(へんとう)のはれやただれのこともあります。

  二番目は、「くしゃみをするけれども、元気食欲があり。水のような鼻汁だけとか粘りけがある鼻水で、にごっているだけ。息を強く吸って鼻を鳴らす、いびきもある。しかしその他の症状がない」という場合です。
  いろいろな原因で起こる鼻やのどのただれもありますが、鼻やのどの問題とは別に、口の中の問題からこのような症状が起こることがあります。たとえば、歯の根の部分の病気
歯周病による犬歯や臼歯を呼ばれる歯の歯根の病気や、それに関連して口腔鼻腔ろう管と呼ばれる口から鼻へ穴があく病気などで、歯科処置が必要です。その他、前述しました扁桃のはれやただれ、鼻の穴が狭すぎたり、軟口蓋の異常などによってもこのような症状が起こります。

  三番目は、「元気食欲ない。粘りけがある白や黄色の鼻水で、血がまざる、鼻血、熱がある、その他の症状がある(たとえば、せき、下痢、嘔吐、やせるなど)」という場合です。重症な病気が起こっていることが考えられますから注意してください。いろいろな原因による全身の病気からおこる鼻のただれ(炎症)の可能性があります。バイ菌による全身の病気、他の病気とマイコプラズマ感染や真菌(カビ)感染との合併によるもの、ウイルスによる全身の病気によって起こる鼻のただれなどが考えられます。異物が鼻に入り時間が経過し鼻のただれがひどくなったもの、鼻の中の癌(がん)やはれもの、さらに鼻の中の癌やはれものとバイ菌、マイコプラズマ、ウイルス感染の合併でただれたものなどもあります。

  「くしゃみ、鼻汁、いびき、鼻を鳴らす」などの症状がある場合、元気や動きがいつもと変わらないかどうか確認して下さい。 その後24時間、異常な変化もなく、いつもの通り食事も喜んで食べ、元気であれば心配はありません。しかし、何か異常だと思われた場合は、鼻やのどの病気かどうか、または、その他の病気があるのかなどを調べられることをお勧めします。

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