「人と動物との絆」連絡帳 
No. 53
〜〜「はれ、コブ」編〜〜

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7 
(世田谷区役所第二庁舎の南)


電話: 03−5451−5188


  ワンちゃんやネコちゃんの体の一部に「腫(は)れ」「むくみ」「コブ」はありませんか。体全体が毛でおおわれているため、ワンちゃんやネコちゃんの小さな「できもの」はなかなか見つけにくいものです。シャンプーをしているとき、初めて分かることもあります。定期的に体全体をチェックしてあげてください。腫(は)れている部分は、その病気の原因によって3つに分けることができます。動物病院へ相談されるときの参考にして下さい。

  まず、腫(は)れている部分が熱く、硬く、痛みがあり、その「腫(は)れ」は、はっきりとしたかたまりを作っていない場合です。 バイ菌による体の表面や表面に近い部分のただれ(炎症)が疑われます。皮膚、皮下の組織、筋肉、脂肪組織などのただれがバイ菌でおこる以外に、自己免疫の異常によりバイ菌がなくても体の表面の血管やそのまわりの組織がただれることがあります。 

  二番目は、腫(は)れている部分が冷く、柔らかく、痛みがない、腫(は)れている部分は、はっきりとしたかたまりを作っていない場合です。 いろいろな理由によりリンパ、血液の流れが妨害されていることが疑われます。 腫(は)れている部分より体の中心に近い所でリンパや血液の流れが妨害されたり、 血液やリンパの水分を引き付ける力が低下することによっても起こります。また、 生まれつき、または外傷、腫瘍(はれもの)によるリンパの流れに異常によることもあります。

  三番目は、腫(は)れている部分が特に熱いとか冷たいとか痛いということはなく、しこりやはれもののかたまりがよくわかるものです。はれものや癌(ガン)、ヘルニアなどが疑われます。体の表面にあるはれものや癌(がん)などは、体のいろいろな場所に起こります。 あごの下、首のつけね、わきの下、股(また)のつけね、ひざの後ろの体の表面にあるリンパ節といわれるところが腫(は)れている場合は、リンパ節のただれやはれものの可能性があります。

  へそ、足のつけ根(そけい部)、尾のまわり.会陰部(えんいんぶ)の「腫(は)れ」で、 ふくらんだ部分を押し込めば簡単に押し込めるが、手を離せばもとどおりにふくらむ時は、ヘルニアが疑われます。 ヘルニア嚢(のう)と呼ばれる袋状になっている部分に、お腹の中の脂肪、大腸、腸管膜、小腸、大腸、膀胱などがお腹から出てくるためにふくれます。 また、乳腺全体が長い間はれている場合は、発情周期の異常によって起こりますから、卵巣子宮全摘出術など行う必要があります。

  他の病気がないかどうかを確かめることと同時に、「腫(は)れ」や「むくみ」の部分に何が充満しているか確かめるために、細い針を使ってその内容物を顕微鏡で検査することも重要です。

  元気、食欲、便や尿がいつもと変わりがない場合は、今すぐに命にかかわる状態ではありませんが、 命にかかわる病気もありますから、できるだけ早く動物病院の検査を受けてください。

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