「人と動物との絆」連絡帳 
No. 51
〜〜「毛や皮膚の異常」編〜〜

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7 
(世田谷区役所第二庁舎の南)


電話: 03−5451−5188

  犬(ワン)ちゃんや猫(ネコ)ちゃんの毛や皮膚の状態がおかしい?  普通、これらの問題で生命に危険があることはありません。しかし、そのまま放置していても治らない事も多く、ワンちゃんやネコちゃんは気持ちよく落ち着いて生活することができません。できるだけ早く動物病院に相談されることをお勧めします。診察直前のシャンプーや家庭用の外用薬の使用は正確な診断のさまたげになることが多いので、できるだけそのままの状態で来院してください。

  毛や皮膚の異常(かゆみ、ただれ(炎症)、ハゲ、ぬけ毛、悪臭、フケ)がある
場合、「かゆみが強い」ものと「かゆみがあってもわずか」なものに分かれます。

  かゆみが強い場合、まず、体のどのあたりをかゆがるかが病気を見分ける重要な手がかりです。「顔のまわりや耳を特にかゆがる」時は、顔や耳の皮膚の病気食品アレルギーなどが疑われます。バイ菌やカビによる耳の穴のただれ(炎症)が起こっていることがよくあります。「背中の真ん中をとおる線(背線=はいせん)にそってかゆがる(くび、背中、腰、尻、尾などがそれにあたる)」では、ノミ・アレルギーが疑われます。「わきの下、内股(また)、下腹部を特にかゆがる」の場合は、いろいろな原因による皮膚のただれ(炎症)の可能性があります。「目のまわり、口のまわり、足の裏、爪(つめ)のはえ際がただれてかゆがる」では、目の病気、口の病気、自己免疫性疾患などです。「特に体の後ろ半分からお尻のまわりなどをかゆがる、お尻を引きずる」時は、肛門や肛門周囲の病気が疑われます。「体中をかゆがる」では、体の表面全体に広がった寄生虫、真菌、バイ菌、アトピー、その他のアレルギーなどによる皮膚の病気が疑われます。

  一方、「かゆみがないか、あってもわずか」な場合、体にどのような変化が起こっているか見てみましょう。たとえば、「毛がたくさん抜けても、ハゲはできない」場合や「毛がぬけて次第にハゲができてくるが、だいたい左右対称」では、ホルモンに関係する病気が疑われます。「体の表面にコブやはれもの」がある場合は、皮膚の癌やその他のはれもの、脂肪組織、リンパ節の病気が疑われます。「わきの下、下腹部、内股、包皮の内側、唇などに点々と赤や紫色の斑点」がある時は、血小板の不足や病気、その他、血液の凝固がうまくいかない病気が疑われます。「毛がぬけてハゲができるが、左右対称でない」場合は、カビ類、バイ菌、皮膚の寄生虫による病気などの可能性があります。

  以上のように、いろいろな皮膚の症状からある程度の病気を予想することは可能ですが、はっきりした診断をすることは難しいものです。全身の診察と必要に応じて血液のルーチン検査、バイ菌やカビの培養、各種ホルモン検査、バイオプシー、皮膚掻擦(そうは)検査、耳垢検査、アレルゲン検査やその他の必要な検査を受け、正確な診断にもとづいて治療してもらってください。

  定期的なシャンプー・ブラッシングや動物医薬品のノミ予防薬、良質な食事、快適な環境などで皮膚の問題を簡単に解決できることもありますから、是非、ご相談ください。


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