「人と動物との絆」連絡帳  
No. 48
〜〜「太りすぎ(肥満)」編〜〜

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7 
(世田谷区役所第二庁舎の南)


電話: 03−5451−5188

一緒に生活されているワン(犬)ちゃんやネコちゃんが最近太っていませんか? ちょっと、背中、肋骨、腰のあたりを触って見てください。理想的な体型は、

1) 背骨を触るとなだらかな隆起になっている
2)  肋骨が脂肪でわずかに覆われている。
3) 腰が適度にくびれている

背骨や肋骨が厚い脂肪に覆われて触りにくいような「太りすぎ(肥満)」のワン(犬)ちゃんやネコちゃんの病気の原因はいろいろです。特に他の症状がない場合は、普段からの過剰な栄養とカロリーのとり過ぎで、体が栄養過剰な状態になっていることが一番多いものです。

太りすぎ(肥満)」が、ワン(犬)ちゃんやネコちゃんの健康状態に悪影響を及ぼすことをご存知ですか? 寿命の短縮、骨や関節の病気による痛み、心臓や肺の病気、皮膚の状態が悪くなる、免疫低下による影響などいろいろな問題が起こりやすくなると報告されています。太りすぎ(肥満)でさらに他に症状がある場合、ワン(犬)ちゃんでは、ホルモンの病気、特に甲状腺というところの働きが悪くなるためや副腎皮質というところが働き過ぎることによるものが疑われます。太りすぎを放置しておくとワンちゃんやネコちゃんと楽しく生活することができなくなる可能性もあります。

「太りすぎ(肥満)」だけで、他の病気がないワン(犬)ちゃんやネコちゃんの減量はどのようにすればよいでしょうか? 動物病院スタッフといっしょに減量作戦を考えてみましょう。まず、現在の体型からどのくらい太っているか確認し、その子の理想体重(目標体重)を決めます。次に現在の食事内容の確認とそのカロリー数の計算。オヤツなどの間食も入れた一日量のカロリーです。理想体重を達成するためのカロリー数を出し、そのための適切な処方食を選びます。ただ単に食事量を減らすという方法や科学的根拠のないインターネット情報などの減量方法では、栄養バランスを崩したり、ワン(犬)ちゃんやネコちゃんが十分な食事を食べることができなくて不満になり問題行動を起すこともありますので注意してください。必ず二週間に一回体重を測定して、一週間に0.5 〜 1.5 %程度のペースで減量するのが理想です。

ワン(犬)ちゃんやネコちゃんは自分の食事を料理して食べることができませんから、一緒に生活しておられるご家族にすべて責任があります。「何でもワン(犬)ちゃんやネコちゃんが好きなものをあげるのがよい」とお考えのご家族もおられますが、それが動物たちにとって本当に幸せなことでしょうか。

「太りすぎ」で困っているワン(犬)ちゃんやネコちゃんを救ってあげることができるのは、ご家族だけです。定期的な体重のチェックをして、少しでも増加傾向にあれば、減量についてご相談いただければ幸いです。
 
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