「人と動物との絆」連絡帳
〜〜「発育、太り方(やせ方)」編〜〜
No, 38

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7 
(世田谷区役所第二庁舎の南)


電話: 03−5451−5188


ワンちゃんやネコちゃんの発育、太り方(やせ方)やお腹の大きさの異常などのお話です。

発育の異常では、「体が小さいだけで、他に症状がない場合」と「その他に症状がある場合」の二つのケースがあります。

体が小さいだけで、他に症状がない場合」は、遺伝的に小柄な体型というだけで健康的には、まったく異常がありません。ただ、念のため、定期的な検診を受けてください。


体が小さく、その他に症状がある場合」は、寄生虫、栄養、生まれつきの病気が疑われます。腸の中に寄生虫がいたり、正しい栄養が与えられていないために、正常に成長できないがことがあります。 また、生まれつきの心臓や太い血管の異常、また、生まれつきの血管の異常で肝臓の働きが悪くなり、正常な成長がストップすることもあります。生まれつき体をつくるのに必要な酵素がないことやホルモンが足らないこともありますから、しっかり検査をする必要があります。

ワンちゃんやネコちゃんの太り方(やせ方)の確認はどのようにしたらよいでしょうか? からだの変化は、背中、肋骨、腰のあたりを触って確かめてください。理想的な体型は、背骨を触るとなだらかな隆起が感じられ、脂肪でわずかに覆われている肋骨に触れることができ、腰も適度にくびれている状態です(「人と動物との絆」連絡帳(No.29))。

ワンちゃんやネコちゃんが「太りすぎ(肥満)で、特に他の症状がない場合」は、普段からの過剰な栄養とカロリーのとり過ぎで、体が栄養過剰な状態になっていることが一番多いものです。

太りすぎがワンちゃんやネコちゃんの健康状態に悪影響を及ぼすことを知っておられますか? 寿命の短縮、骨や関節の病気、心臓や肺の病気、皮膚の病気、免疫低下などいろいろな問題に関連していると報告されています。

太りすぎ(肥満)でさらに他に症状がある場合」は、ホルモンの病気が疑われます。(ワンちゃんの場合)甲状腺の働きが悪くなるためや副腎皮質というところが働き過ぎることによるものです。

やせていて、他に症状がない場合」は、カロリー不足が疑われますから、正しい食事をお願いします。一方、「やせていて、他に症状がある場合」は、いろいろな慢性の病気(寄生虫、胃腸、肝臓、腎臓、膵臓、心臓、ホルモン、はれものや癌、自己免疫性と呼ばれる病気など)やその他の慢性の強い痛みや熱の出る病気などが疑われますから、要注意です。

お腹が大きくて、他に症状がない場合」は、肥満、妊娠、クッシング症候群の初期、糖尿病の初期、脾臓や肝臓のはれものなどが疑われます。

お腹が大きくて、他の症状がある場合」は、心臓、ホルモン、お腹の中のいろいろな臓器のはれものや癌、卵巣、腎臓、肝臓、胃や腸、関節のただれ(炎症)による運動不足などの病気が疑われます。

太っているとかやせているだけで、病気だとは判断できませんが、今までと違うと感じられた場合は、要注意です。定期的に体重をチェックされることも重要です。全身の診察と血液、便、尿のルーチン検査、ホルモンの検査、レントゲン検査などの必要な検査を受け正確な診断にもとづいて治療してもらって下さい。

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