「人と動物との絆」連絡帳
〜〜「せき(咳)」編〜〜
No. 30

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7 
(世田谷区役所第二庁舎の南)


電話: 03−5451−5188


ワンちゃんやネコちゃんがせき(咳)をしていませんか。たん(痰)を切るような咳、のどの鳴るような咳などいろいろな咳があります。

咳をする場合、元気や動きがいつもと変わらなく、その後24時間、いつもの通り食事を喜んで食べ、気分が良さそうであれば心配しなくて大丈夫でしょう。

咳(せき)だけの症状がある場合ですが、喉(のど)や気管、気管支の病気が疑われます。咳の原因はいろいろです。口の奥の喉(のど)や空気の通り道の気管や気管支がバイ菌、ウイルス、カビなどで感染されて起こるただれ(炎症)、その他、癌やはれものなどがあります。また、気管や気管支の中に異物が詰まること、誤ってたん()や食物が気管支に入り、肺がただれたり(腐ったり)する初期の状態かもしれません。生まれつき気管がつぶれていること(気管虚脱)で、せきが出ることもあります。

咳(せき)の他にそれ以外の症状、例えば元気がない、食欲がない、寝てばかりしているなどの場合は、喉(のど)、気管、気管支の重い病気に加え、肺、心臓などの重い病気が疑われますから、さらに注意が必要です。前述した咳だけの症状の原因よりもっと病気が進んだものに加え、全身的なウイルス感染、肺のバイ菌やカビによる病気、肺の一部分がねじれて元にもどらないこと、肺の出血、蚊がうつすフィラリアという寄生虫感染、いろいろなものがアレルギーの原因となっておこる肺のただれ、肺のはれものなども考えられます。胸膜と呼ばれる胸の内側や肺の表面にある薄い膜のただれ(胸膜炎)や、胸膜や肺の表面に包まれたスペースに空気がたまること(気胸)という病気もあります。また、いろいろな心臓病により、気管支や肺に鬱血(うっけつ)がおこり重くなれば肺の中に水分がたまったりして、咳(せき)を起こすこともあります。

このように、いろいろな原因で咳が起こります。咳が続く場合は、呼吸が上手くできませんから、気持ちの良い生活を送ることはできません。是非、咳が続いているワンちゃんやネコちゃんをそのままにしないでください。

吐く、もどすは、せき(咳)の症状と一見似ているため、ワンちゃんやネコちゃんでは見分けることが難しい場合もあります。注意して観察してください。

ゲッコ、ゲッコとくり返すことなく、すんなりと口から出す、食べた物をそっくりのそのまま出す、または、食べたものがほとんどで少量の液体を出すことがあります。このような症状が「もどす」です。一方、ゲッコ、ゲッコとくり返し、苦しそうにしており、食物といろいろな色の液体やアワが混じった物を胃の中から出す場合が「吐く」です。それとは別に、吐くやもどすしぐさによく似ていますが、呼吸が苦しそうな咳(せき)があります。よく分からなければ、是非、動物病院にご相談ください。

「吐く、もどす」の異常については、2008年1月の「人と動物との絆」連絡帳 No. 18で説明しています。よろしければ参考にしてください。
 
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