「人と動物との絆」連絡帳
〜〜「太り方・やせ方」編〜〜
No. 29

タカサクラガーヤ動物病院  
東京都世田谷区世田谷4−18−7 
(世田谷区役所第二庁舎の南)


電話: 03−5451−5188

ワンちゃんやネコちゃんが最近太っていませんか。急にやせてきていませんか?背中、肋骨、腰のあたりを触って見てください。

理想的な体型は、

1)背骨を触るとなだらかな隆起になっている。
2)肋骨が脂肪でわずかに覆われている。
3)腰が適度にくびれている。

背骨や肋骨が厚い脂肪に覆われて触りにくいような太りすぎ(肥満)のワンちゃんやネコちゃんの病気の原因はいろいろです。特に他の症状がない場合は、普段からの過剰な栄養とカロリーのとり過ぎで、体が栄養過剰な状態になっていることが一番多いものです。避妊手術や去勢手術が行われた結果、体が必要とするカロリー量が低下していることや運動不足による栄養過剰なども考えられます。この場合は、処方食によって元の体型にもどすことができます。まず理想体重を決め、定期的な体重測定を行ない、無理のない減量を行なってください。

太りすぎがワンちゃんやネコちゃんの健康状態に悪影響を及ぼすことをご存知ですか? 寿命の短縮、骨や関節の病気による痛み、心臓や肺の病気、皮膚の状態が悪くなる、免疫低下による影響などいろいろな問題が起こりやすくなると報告されています。太りすぎ(肥満)でさらに他に症状がある場合、ホルモンの病気、特に甲状腺というところの働きが悪くなるためや副腎皮質というところが働き過ぎることによるものが疑われます。太りすぎを放置しておくとワンちゃんやネコちゃんと楽しく生活することができなくなる可能性もあります。

やせている場合で、他に症状がない場合は、カロリー不足が疑われます。毎日の食事の量が足らない、食事に含まれているカロリーが不足していることが考えられますから、正しい食事をお願いします。バランスのよい良質のドライフードが一番です。

一方、やせている場合でも、他に症状がある場合は、いろいろな慢性の病気(寄生虫、胃腸、肝臓、腎臓、膵臓、心臓、ホルモン、はれものや癌、自己免疫性と呼ばれる病気など)やその他の慢性の強い痛みや熱の出る病気が疑われますから、注意が必要です。

お腹が大きく、他に症状がない場合は、肥満、妊娠、ホルモンの病気の初期、お腹の中のはれものなどが疑われます。お腹が大きくて、他の症状がある場合は、心臓、ホルモン、お腹の中のいろいろな臓器のはれものや癌、卵巣、腎臓、肝臓、胃や腸、関節のただれ(炎症)による運動不足などの病気が疑われます。

「太っている」とか「やせている」だけで、病気だとは判断できません。しかし、定期的な体重のチェックで今までと違う場合は、念のため検査をお勧めします。全身の診察と血液、便、尿のルーチン検査、ホルモンの検査、レントゲン検査などの必要な検査を受け、正確な診断にもとづいて治療してもらって下さい。
 
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