【NO.55】麻酔のモヤモヤ

今回は、麻酔に関する5つのモヤモヤです。

モヤモヤその1)麻酔に関連した死亡事故は多いですか?
「麻酔処置が必要なときに怖い話をしないでください」と言いたいのですが・・・。麻酔後に気分が悪くなったり、吐き気がしたり、食欲がないなど、一時的に起こることがあります。しかし、死亡するようなことはほとんど起こりません。麻酔関連での死亡は、健康な犬(イヌ)ちゃんやネコちゃんでは2,000件に1件の確率で、そして、病気を患った動物では500件に1件と言われています。事故が起こらないように、麻酔をする前に血液検査、レントゲン検査、心電図検査、血圧検査などを行って、体にどんな問題があるかないかを確認します。ワン(犬)ちゃんやネコちゃんの手術は、ほとんどの場合、全身麻酔です。麻酔中は必ず気管チューブというものを気管内に挿管し、呼吸が確実にできるようにしてあげます。麻酔中は、監視モニターを使い心臓や呼吸の動きをリアルタイムで観察します。

モヤモヤその2)麻酔薬は、ペットの毒になると聞いていますが・・・?
動物病院で使用されている麻酔薬で毒になるものはありません。大事なことは、それぞれのペットに合った麻酔薬を選んで、点滴や体温を維持する支持療法をしっかりおこなってあげることや、麻酔中に酸素飽和度、心電図、血圧、体温、呼吸数などをチェックして、その動物の体の状態を把握することです。

モヤモヤその3)麻酔事故は、ほとんどの場合、麻酔中に起こりますか?
事故が起こるとすれば、その半分は、麻酔が終わって麻酔から覚める時に起こっているという報告があります。麻酔後にしっかり状態を見てあげることが重要です。

モヤモヤその4)動物病院は、どこも同じような麻酔管理と麻酔の監視をしていますか?
それぞれの動物病院でいろいろな麻酔を行っています。どのような麻酔が行われているか、直接、かかりつけに尋ねてみてください。そして疑問があれば質問をしてください。

モヤモヤその5)麻酔の危険性について信頼おける情報源はインターネットですか?
麻酔に関するすばらしいサイトがある一方で、化学的な根拠のない情報を掲載したサイトが多く存在します。動物病院のwebsite内の麻酔情報は信頼おけるものが多く参考になります。インターネットの情報より、かかりつけの動物病院から正しい情報を入手してください。

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